Hawaii

東京で水商売を辞めてハワイで学生をしてよかったこと

長年東京で水商売をしてきた私にとってハワイは異世界でした。

都会の喧騒を離れ、南の島ハワイで学生をしてよかったことを紹介します。

自然

ビーチでサンセットを眺める。ハイキングやキャンプに行く。

東京で暮らしていてこんなことしていただろうか。いや、全くしていなかったですね。

もちろんずっと忙しく働いてきたので学生で時間があるという違いはあります。ですが広大な自然、美しいビーチを目の前にすると自然と共存すること、自然を楽しむことが当たり前のことになります。

私はずっと東京で生きてきたので東京の「普通」が私の普通でした。世界どころか日本の中でも東京が「普通」な場所でないことを知ったのはハワイに渡ってからでした。

もちろんハワイも特殊な場所ですが、自然を感じながら生活するという生き物らしさを取り戻せたと思います。

多様性

ハワイは多種多様な人種、文化の集まりです。東京にいても世界中から人は集まってきますがハワイはその文化が根強くある土地。それぞれの訛りやクセのある英語も理解しようと聞いてくれる人がとても多いと感じます。

友達と集まってもその場で何カ国語も入り混じるのは日常でしたし、私のように英語があまりわからなくてもわかりやすく話してくれる人がたくさんいました。

途中からインターンとして働いていましたが、私は英語がほとんど話せないのでお客さんとの会話はカタコト英語。

それでも一生懸命やっていると意外とわかってもらえるもので、リピートして通ってくれる方も沢山いました。

受け入れてくれる優しさを持っている人がとても多く助けられました。

英語

私は英語がほとんど話せません。ですが英語は毎日嫌になるくらい聞かなくてはならないし、話さないわけにもいきません。

日本では外国人の友達はみんな日本語ペラペラ。英語を話す機会は皆無でした。

でもハワイに行ってからは学校でも生活の場でも英語を話さないとやっていけません。わからなくとも単語のつなぎ合わせで話したり、何か問題が起きた時にそれを伝えたり(めちゃくちゃ調べました)しているうちにかなり英語には慣れました。

在住の外国人は破格で英語のスクールにも行けます。私はマッキンリーハイスクールのアダルトスクールに少しだけですが行っていました。

日本人は話せなくても読み書きはある程度できてしまう人が多いらしいのですが、私も筆記試験で高得点だったせいでレベルの高いクラスに入れられてしまい授業内容がほぼわかりませんでした。

試験は4択問題だったのでなんとなくこれかなーというレベルでの理解でクラスが決まってしまい正直わざと間違えた方が良かったといまでも思っています。

時間の感覚

面白いなと思ったのは友達との約束。ハワイの人はまず時間通りには来ません。そして1、2時間遅れても謝りません。

日本から来たばかりの人は、時間ちょうどに間に合わないと遅れる旨を連絡してきます。そして5分でも遅れれば謝ります。

ハワイの人の「いま向かってる」は、まだ家をでていません。「いま出る」は大抵起きたところでまだ準備もしていない状態。(※もちろん全員ではありません)

ハワイに慣れてくるといつのまにかこの時間のルーズさが気にならなくなってきます。

これは都会で生き急いでいた私にはとても良いことでした。イライラしない。急がない。

私は東京のごみごみした都会で暮らしてきたので忙しくしていないと嫌だったのですが、ハワイで暮してのんびりする、ということを楽しめるようになりました。

不便さ

東京はなんでもありますよね。世界中の美味しいものは食べられるし、スーパーやコンビニは24時間空いているところだらけ。夜中に女一人で飲み歩いても危険な場所もそうそうないと思います。

ネットショッピングでは当日や翌日に欲しいものが自宅に届くし、あらゆる職業に就く選択肢がある。

ハワイで私はワイキキに住んでいました。観光地なので夜も街は明るく、お店はたくさんあります。でも大通りから一歩道に入れば急激に異様なムードの場所もあるし、女一人でウロウロしているのは危険を感じることもありました。

さらには屋外で飲酒するのは違法。なので友達と家で飲んだりすることもしばしば。若い頃の学生生活のようでそれも楽しかったです。

宅配便は再配達されず、保管してある郵便局に取りに行く。東京でこんなことしたことはなく初めてがいっぱいで不便でもワクワクしました。

インターンもチップだけもらえますが報酬はなし。私は東京では水商売でそれなりに高収入だったので収入がないことに最初はドキドキしましたが仕事に就くのは違法だったので「稼がない」という時間を満喫しました。

ハワイは電車がないのでほとんどの人が車移動ですが、私は貧乏学生で車はなし。どこに行くにもほぼ歩いていました。おかげで東京生活の酒でたるんだ体は引き締まり、とても健康的になりました。

オアフは島中をバスが走っていますが全然時間通りに動いていません。たまに利用するバスも予定時刻から30分、1時間待っても来ないこともありました。でもそんなのも呑気に待っていられるようになりましたね。

まとめ

私が留学先をハワイに選んだ理由には「ゆるさ」がありました。

いい加減、と捉えられがちな「ゆるさ」ですが、そうではなく余裕を持ったり他者を受け入れるという「ゆるさ」。それが私には必要でした。

ハワイで学生生活を送って、自分にも厳しく他人にも厳しかった自分にもたらされたゆるさを大事にしていきたいです。