◯子供の日本パスポート申請 かっこ書きで海外の名前を入れる方法
二重国籍などで日本以外で別の名前を持っているお子さんのパスポート申請をする際、日本の名前のうしろにかっこ書きで海外での名前を載せることが可能です。
我が子は日本とアメリカの二重国籍。日本での名前とアメリカでの名前が違います。
日本とアメリカで名前が違うと、同一人物とみなされない場合もでてきてしまうことがあるのではじめてのパスポートからアメリカ名もあわせて記載してもらうことにしました。
◯別名併記パスポート申請方法
まず、申請方法は基本的には通常とほとんど同じです。
申請書の入力の際、最後の方にヘボン式によらないローマ字氏名表記および別名併記という項目があります。この項目の【別名併記】という欄を使用します。
この時点では【印字イメージ】に入力していた日本名のみがあります。

別名併記の姓と名を入力します。
このようにミドルネームの記載も可能です。記載したい別名を入力すると【印字イメージ】にかっこ書きで表示されます。
実際のパスポート上に表記可能な字数は、別名併記を含めて姓、名それぞれ31字までとなっています。
別名併記が可能といっても、ニックネームや芸名などの通称は入れられません。正式な名前として存在するもののみです。(旧姓や配偶者の外国姓を海外で名乗るのは可)
我が子はファーストネームの他にミドルネームも2つあるので画像のようになります。
◯子供の外国名の別名併記のパスポート申請に必要な書類
外国の公的機関が発行した書類、または下記の別名のつづりが確認できる書類が必要になります。
○出生証明書
◯外国のパスポート
我が子の証明書類ははアメリカパスポートを既に取得しているのでアメリカパスポートです。
事前に電話した際に、念のため私の日本のパスポートと夫のアメリカパスポートも持ってきたほうが良いと言われたので持参しました。
こういう時に日本の名前とアメリカの名前が違うと戸籍とアメリカパスポートで同一人物だと証明しづらいのです。
私も日本とアメリカでの苗字(Family name)が違うので、日本のパスポートのFamily nameの欄には日本名のうしろに括弧書きでアメリカ名が記載されています。
この私のパスポートの括弧書き部分(アメリカの苗字)と夫のアメリカの苗字、子供のアメリカパスポートの名字を確認して本人だとみなしてくれるようです。
もちろん念のために、ということだったので私たち両親のパスポートは必ず必要になるわけではないようです。
私は申請の際は子供のアメリカパスポートだけで大丈夫でした。
◯別名併記パスポート使用の際注意すること
別名併記は例外的な措置となるので、ICチップ及びMRZ(Machine Readable Zone)には別名が記録されません。渡航先の入国審査では、パスポートのICチップ及びMRZに記録されている氏名、ビザに記載された氏名、航空券に記載された氏名が照合されます。この3つの氏名は一致している必要があります。ビザや航空券を取得する際はパスポートに記載されている別名での取得はできません。
渡航先国の出入国管理当局等で日本パスポートの別名表記の意味がわからず説明を求められる可能性があります。必ずしも日本旅券の別名併記制度に精通していないことから,旅券に括弧書きで記載された別名の意味が理解されず説明を求められる場合があります。
説明が難しい場合はこちらの外務省のサイト(英語)を使うと良いと思います。
◯まとめ
パスポートの別名併記は日本ではまず必要はないと思いますが、海外で日本の書類と同一人物だと証明したい場合にあったほうがいいと私は思っています。
別名が証明できる書類さえ揃えればとても簡単にパスポートの別名併記ができるのでオススメです。